阪神の契約更改交渉が12日、秋季キャンプ先の高知県内で始まり、来季3年目を迎える井坪は現状維持の年俸600万円でサインした。今キャンプでは打力でもアピール中の藤川監督注目の19歳は、来季目標に「1軍で10盗塁」を掲げた。
「走力アップと、打撃。その2つを中心にやっています。まず盗塁は2桁、10個は目指してやりたい」
プロ2年間で1軍出場はないものの、今季のウエスタン・リーグでは打率・275、2本塁打、28打点、15盗塁と奮闘。球団からは「数字がどれも(昨季より)上がっている」と高く評価された。9日の紅白戦では紅組の「3番・中堅」で初回に先制の左翼線二塁打。球児阪神の初得点を生み出し、新監督から「もの凄く能力が高いことを重々分かっている」と絶賛された。
中距離打者タイプで打力も魅力ながら、俊足も武器。井上、前川らパンチ力自慢の他の若手外野手とはまた違う形でアピールができる。1軍デビューを果たすだけでなく、しっかりとした数字を残す意気込みだ。(山添 晴治)