打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞が12日(日本時間13日)に発表され、ナ・リーグの指名打者部門でドジャースの大谷翔平投手(30)がエンゼルス時代の昨季に続き2年連続3度目の受賞となった。一方、カブスの鈴木誠也外野手(30)はナ・リーグ外野手部門で初受賞を逃した。
今季の大谷はメジャー史上初の「50-50」となる54本塁打、59盗塁を達成。自身初のポストシーズン進出も果たし、ドジャースの世界一に貢献するなど躍動した1年だった。ノミネートされたオリオールズ・オズナを寄せ付けず、シルバースラッガー賞を受賞。同賞を皮切りに、21日(同22日)発表のナ・リーグ最優秀選手(MVP)も濃厚で、21、23年に続く満票での選出にも期待が掛かっている。
また、鈴木は今季132試合に出場し、打率・283、21本塁打、73打点をマーク。2年連続で20本塁打を達成し、日本選手では松井秀喜、大谷翔平に次ぐ3人目、右打者では初の快挙となった。初のノミネートとなったシルバースラッガー賞が期待されたが、残念ながら選考から漏れた。
シルバースラッガー賞は、最も打撃力に優れた選手を、両リーグからそれぞれ10人選出。投手を除いた各ポジション1人ずつの計8人と、指名打者、ユーティリティープレーヤー1人ずつを入れた10人で、各チームの監督、コーチの投票で決まる。
過去の日本選手ではイチローが3度受賞しており最多で、大谷はエンゼルス時代の21、23年を加えてイチローに並んだ。ここまで日本選手ではイチロー、大谷の2人以外に受賞はない。