阪神は13日、今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した大山悠輔内野手(29)が権利行使の意向を表明し、書類を提出したことを発表した。
「プロ野球選手として初めて、他球団からの評価を聞く機会を得られましたので、FA権を行使させていただくことにしました。野球人生において、凄く大きな決断のタイミングだと思うので、慎重に時間をかけて考えさせていただきたいと思います」
16年ドラフト1位で白鴎大から入団し、パンチ力と勝負強さのある打撃ですぐに1軍に定着した。昨季は不動の4番として打率・288、19本塁打78打点で日本一に貢献。・403で初タイトルとなる最高出塁率を獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞にも輝いた。今季は130試合で打率・259、14本塁打68打点に終わったものの、守備、走塁、練習姿勢も含め、チームへの貢献度は大きかった。
阪神への愛着も強く、申請手続きの締め切り日まで熟考を重ねたが、最後は他球団の評価を聞きたい気持ちが勝った。球団は宣言残留を認めているが、すでに巨人などが獲得調査を進めている。争奪戦となる可能性があり、今後の動向が注目される。