フリーアナウンサーの古舘伊知郎(69)が13日、自身のYouTubeチャンネルを更新。米大統領選で勝利したトランプ次期大統領に言及し、日本への影響を推察した。
来年1月に就任するドナルド・トランプ次期大統領は、米国第一主義を掲げ、輸入品に関税をかけるなどの政策を公言している。石破茂首相は既にお祝いの電話をかけており、トランプ氏との会話の印象について、「本音で会話できる印象を持った」と語っていた。
この日の動画には、お笑いコンビ「パックンマックン」のパックンことパトリック・ハーランをゲストに招き、「不法移民や紛争の停戦…ハリス勝利を予想していた2人はトランプ次期大統領をどう見る?」と題して議論を展開。「消極的にハリス支持」だったという古舘と、「トランプはだめ」と語っていたパックンがそれぞれ私見を述べた。
その中で、古舘は「安全保障を含めて、日本とどうなるか、石破さん危うしっていう…弱体政権をよく知っているトランプさんが、どういうディールをやってくるかというと、思いやり予算倍額とか、アメリカにとって、在日米軍を引き上げることは僕は絶対にないと思うんですよ。でも、ずいぶん様相が変わってきますかね?」と推察。するとパックンは「いや、一任期目とそんなに変わらないと思う」とした。
続けて「あの時の…安倍元首相のファインプレーは認めます。トランプ扱いは本当にうまかった」と、第一次トランプ政権下の安倍晋三元首相の対応を称えた上で「僕は、石破さんのことはそこまで心配していない」と主張。「国賓として招き入れれば、ちやほやされれば十分だと思います。そんなに厳しいことは、今回は日本に当てつけないと思う」とした。
パックンは続けて「ただ、全体的にハリス政権・トランプ政権、どちらが日本にとって有利かって言ったら、多分ハリス政権の方が良かったと思いますよ」と予測。「TPPから離脱したじゃないですか。アメリカに有利な貿易協定を引き出そうとするのは2カ国間関係に摩擦が生じますし、外からみても“アメリカと日本は今は距離が開いているんだ、団結がないんだ”と。日本がもっと自力で守らなきゃいけないし、自力で経済を発展させなければならない」と語ると、古舘は「むしろトランプ政権になって独立力が高まればいいじゃないかと言っている人もいます」と指摘。パックンは「でも、強い関係を持ったまま日本の国力を上げれば、もっと強いです」といい、古舘を「おっしゃる通りです」とうならせた。
古舘は「経済も気になる。ハリス政権が日本に柔らかいなんて思っていないですよ。でも、『第2のプラザ合意』みたいなことが起きるのが心配なんですよ。為替で。円高是正はいいことですが、ドル安に振るためにだーんと円高に極端に振られて、ハードランディングされたら、たまったもんじゃないなという怖さもある。いろんなこと考えちゃうんですよ」と吐露した。
この動画には「良く理解出来て嬉しいし、楽しく聴かせていただきました」「アメリカ住んでればこの4年間どんだけ生活が大変になったかわかるわ。トランプさんを4年間ずっと待ってたんだよ。日本のニュースばっかり見てると本当に世界から置いてかれる」「不安は色々ありますが、これからも冷静な目で物事を見極め、判断していきたいと思います」「参考になります。どちらを支持するかは各人の判断」と、さまざまなコメントが寄せられた。