浦和は13日、さいたま市内で22日のホーム・川崎F戦に向けた練習を報道陣や一般に公開した。
MF渡辺凌磨が史上初の“2日がかり”での1試合複数得点を狙う。8月に雷雨のため前半終了後に中止となった川崎F戦で先制弾。22日の後半からの再開へ「もちろん守備をおろそかにするとかはしないが、2点目、3点目っていうのを取りに行けたらいいかなと思う」と意気込んだ。
J1で試合途中の中止は、09年9月12日の鹿島―川崎F(カシマ)以来15年ぶり。3―1と川崎Fのリードで後半29分に大雨によるピッチコンディション不良のため中止となった。10月7日に中止時点から再開された。再開後、約8秒後に鹿島のDF岩政大樹がゴールを決めたが、川崎Fが3―2で勝利した。
全試合に先発し、チームをけん引している28歳。中止時点からの再開試合は自身初となる。「前半から90分あっても全力だから、あんまり…」と平常心で臨む。1―0でリードしているが、「守るんじゃなくて攻めにいけば勝てると思う」と力を込めた。クラブによると、22日の川崎F戦のチケット総発券数は13日の午前9時30分時点で、約2万5000枚だという。
前節・広島戦は前半から攻め込まれる展開が続いたが、MF松尾佑介の先制弾など3―0で快勝。今季初の3試合連続無失点となった守備について渡辺は「前の2試合とかは僕は、サイドバックがリスクを負って前に行ってほしいというのをチーム内で、ずっと伝えていたことなので、それがうまくハマっていた。サイドバックが出て、かわされたら内側の選手がサイドの方について行けばいいだけだし、そういうところで対人能力を全員が発揮できればいいかなと思う」と語った。