J1新潟は3日間のオフが明けた13日、聖籠町のアルビレッジでトレーニングを再開。残留争いのヒリヒリとした戦いに巻き込まれている中で、30日のG大阪戦まで2週間以上の期間が空く。ベテランDF千葉和彦(39)は先を見すぎず個人に焦点を当てる時間にして、レベルアップを図ることが重要と語った。
約1時間半の全体練習が終わった後、千葉はスパイクからランニングシューズに履き替え、一人で20分ほどピッチを周回した。最近はコンディションづくりで必ず取り組むメニューで残留争いの渦中でも変わらない。「(2週間以上先の)試合に向けて今からスイッチ全開というわけにはいかない。だからどう自分にフォーカスして一瞬一瞬の集中を高められるかが試合のパフォーマンスにつながる」と目の前のやるべきことに徹している。
タイトルを懸けた戦いで惜敗したルヴァン杯決勝から、残留を争う柏との直接対決と、前節まではメンタル的に難しい期間だった。そして、いやでも応でも残留を意識するG大阪戦まで再び難しい時間を過ごすことになる。
松橋監督は「あまり焦らず、先を見ず、その日、その日を大事にやっていく」と強調。残留争いも優勝も味わってきた千葉も同じような言葉を口にし、特に「自分のことを高められるか」と
チームは先制できれば良さを十分発揮できるだけに「先手を打つために自分をどう磨くかが一番大事」と、残留に向けても個人の成長が鍵を握っていると力を込める。10月の鹿島戦以来試合出場はないが、練習後に12分間走をしたり、このオフも3日間のうち1日はクラブハウスで練習したりと常に自分と向き合って必要なメニューをこなすチーム最年長。背中で引っ張っていく。(西巻 賢介)