社会学者の古市憲寿氏(39)が14日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。第二次石破内閣で、タレント出身の生稲晃子参院議員(56)が外務政務官、今井絵理子参院議員(41)が内閣府兼復興政務官に就任したことについてコメントした。
政務官は大臣からの指示や要望に応じ、政策調査や情報収集などを行う重要ポスト。元おニャン子クラブの生稲氏は2022年初当選の1期目で、乳がんの闘病経験から、病気や女性への支援を訴えてきた。米大統領選でトランプ前大統領が返り咲きを決めるなど、国際情勢は不透明さを増すばかりで、これまで外交に関する活動はほとんどなく、ネットでは「適材適所の人事ではない」といった声も上がっている。
一方、今井氏は16年初当選で2期目。昨年7月、党女性局のメンバーと海外研修でフランスを訪れた際の写真を投稿し「公費で旅行」などと炎上したことは記憶に新しい。10月の衆議院解散時には、国会議事堂内と思われる場所で撮った笑顔のショットを公開。「タレント気取り」などと叩かれ“お騒がせ議員”のイメージが強い。
古市氏は「政務官ってホントに別にいてもいなくてもいいポジションだと僕は思っている」と言い、「ホントに何もしてないですよ。例えば官僚目線だと、政務官のポジションがあるから、しようがないから逆に仕事をつくってあげるくらいの感じで、実際にホントに機能していないんです、現状。大臣がいて副大臣くらいまではね、副大臣は大臣がいない時に国会答弁とかってあり得ますけど、政務官はそれもないんで、基本的にホントに意味のない仕事なんです」と指摘。
そして、「現状は新人とか若手議員の勉強のためってポジションになっているんで、だから逆に生稲さんとか今井(絵理子)さんが入るって、ある種、今の流れからすると当然なんですね」とした。そのうえで、「本当に日本国のことを考えたら政務官という仕事をこういう新人議員にやらせるんじゃなくて、民間登用とかして外務とかいろんな分野に詳しい方がそこに民間で入ってもらって大臣を補佐するとかならいいと思いますけど、全然そうなってないんで、若手議員のポジションなんで今井さんとか生稲さんで当たり前なのかっていう感じですね」と自身の考えを述べた。