放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日までに、公式サイトを通じ、8日に行われた第200回放送倫理検証委員会の議事を公開。10月27日投開票の衆院選を巡る報道について、視聴者から批判の声が多く寄せられたことを報告した。
第200回放送倫理検証委員会では、審議入りしているテレビ東京「激録・警察密着24時!!」の最終稿に向けた作業への取り組みや、毎日放送「ゼニガメ」に関する意見書の原案の作成を進めると公表した。
さらに、10月に視聴者から寄せられた意見を公表。サッカーJ1「町田ゼルビア」側がSNSでの誹謗中傷をめぐって刑事告訴したことを取り上げたニュース番組への批判が目立った。
さらに、10月27日投開票の衆院選の速報を報じた選挙特番で、複数の局が、CG画面などで候補者名の近くに「裏金」などの文字を表示したことに対する批判の声が多く寄せられたと報告した。
選挙特番では民放各局が、自民党派閥の政治資金パーティー裏金問題に関連した候補者に「裏金」マークを表示。この報道には「自民党関係だけ裏金マークを付けて野党関係の御同類は一切スルーするあたり、実は裏金問題自体はどうでもよくて、自民を悪役に仕立てて叩きたいだけ」「あれだけ選挙特番で自民党に『裏金』マークをつけといて、立憲民主党の裏金は選挙後に報道」「ものすごく不快です」と、SNSでも賛否の声が上がっていた。