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【トライアウト】37歳の元巨人・陽岱鋼、4打席2三振も完全燃焼「肩、足は若い子に負けないように」

スポニチアネックス 2024年11月14日 13時5分

 プロ野球の12球団合同トライアウトが14日、ZOZOマリンスタジアムで行われ、投手、野手計45選手が参加。トライアウトはカウント0―0からのシート打撃形式で行われた。元巨人で今季はオイシックス新潟でプレーした陽岱鋼外野手(37)は4打席に立ち、無安打2三振だった。

 第1打席は前ソフトバンク・佐藤と対戦。低めの投球を捉えた打球は大きな放物線を描いたが、スタンドまでは届かず、左翼手のグラブに収まった。2打席目は15年ドラフト1位の前広島・岡田と対戦。149キロ外角低め直球にバットは空を切った。

 3打席目は前中日・福島から四球を選んだが、4打席目は前ヤクルト・尾仲のフォークボールをとらえられず、空振り三振に倒れた。

 37歳での挑戦について「今年、トライアウトが最後と聞いていたので、何とか1回経験してみたいと思い申し込んだ」と言う。シートノック、守備などでも衰えない走力、肩を見せつけ「勝負できるのは肩、足。それだけは若い子に負けないように、頑張りました」と打席以外でもアピールを忘れなかった。

 トライアウト後は終始、穏やかな表情だった。「みんな全力で勝負しに来るので、負けないようにと打席に立ちましたね」と言う。「この4打席どれだけ大事だということは改めて感じた。これからの自分の野球人生に頑張っていきたい」と話した。

 陽岱鋼は福岡第一から05年高校生ドラフト1位で日本ハムに入団し、FA移籍で17年から巨人でプレー。2021年に巨人を自由契約となった。NPBでは通算1322試合に出場。打率.270、1164安打、105本塁打、482打点、141盗塁をマークし、4度のゴールデングラブ賞も獲得した。

 22年からは米独立リーグに活躍の場を求め、今季はオイシックスでプレー。成績は打率.232、1本塁打、13打点だった。

 12球団合同トライアウトはNPB主催で2001年から開催。6月21日の日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝で存続の可否、開催方式などが話し合われた。12球団ともプロスカウト制度が定着し、トライアウトが形がい化している現状を受け、NPB主催としては今季が最後となる方向性となっている。

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