プロ野球の12球団合同トライアウトが14日、ZOZOマリンで行われ、ソフトバンクを戦力外となった小林珠維投手(23)が投げては最速147キロ、打っては右中間二塁打を含む3打数1安打と「二刀流」でNPB復帰をアピールした。
小林は参加した32投手中、最初にマウンドへ。先頭打者を147キロ直球で空振り三振に斬ると、次打者も147キロで連続三振に仕留めた。投球について「持ち味の直球をゾーンに投げられたのが一番の収穫。今年のホークスはゾーンの中に投げるのがテーマだったので、ここで発揮できたのが良かった」。
これで終わらない。約1年ぶりに打席に立つと3打席目、初球の144キロを右中間突破の二塁打を放った。「シンを食いました。初球からどん欲に狙ったのがああいう結果につながった」と満足そうに振り返った。「1年間マウンドから見ていた景色だったので、最初はどういうボールが来るのか、うかがいながら入ったけど…」。結果は3打数1安打1三振も「しっかり振れましたし、自分の持ち味は出せたと思います」。
チームでは3年間野手を務めたが、結果は出ず。それでも投打で潜在能力を改めてアピールした。