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八村塁 日本代表の強化方針やコーチ選定の不満に言及 日本バスケ界の発展願い本音で語る

スポニチアネックス 2024年11月14日 19時36分

 NBAレーカーズの八村塁(26)が本拠地ロサンゼルスで行われた13日のグリズリーズ戦後の公式会見で日本バスケットボール協会(JBA)に苦言を呈した。代表の強化方針に対する厳しい指摘に加え、コーチ選定の不満にも言及。日本バスケ界の発展のために、忌憚(きたん)ない意見を発した。試合は35分47秒出場で19点、7リバウンドを記録し、128―123の勝利に貢献。グリズリーズの河村勇輝(23)は出場機会がなく、日本人対決は実現しなかった。

 日本代表への思いを問われた八村は「あまり言いたいことではない」と前置きした上で「日本代表としても僕もずっとやってきていて、日本代表のやり方というか、あまり僕としてはうれしくないところがある」と切り出した。

 最初に矛先が向いたのが強化方針だった。八村は「僕が思うに、お金の目的がある気がする」と指摘。パリ五輪前の強化試合ではスポンサーのために国内で試合をする必要があり、主力不在のオーストラリアや五輪出場権のない韓国との対戦を余儀なくされた。欧州入り後は世界的強豪のドイツ、セルビアと強化試合を積めただけに意図は理解できる。

 続いて代表コーチの選定にも言及。「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、アスリートとしてプロでもやっていた、そういう人がコーチになってほしかった」と不満を口にした。具体名は挙げなかったが、女子の指導経験しかないまま就任したホーバス監督や、プロ選手経験のない佐々コーチを指す可能性が高い。

 JBAは10月にホーバス監督との契約を延長。28年ロサンゼルス五輪を見据えた契約で、今月下旬のアジア杯予選に向けて既に国内で合宿を開始している。八村は「今回そういうふうになってしまったのは残念。そういう話をした結果、彼らが決めたことなので。僕としてはそういう姿勢でやってるんだなと思う」と勝った。

 「子供たちのため」「日本バスケを強くするため」など厳しい言葉の節々には愛がにじみ、最後は「僕もNBAで頑張って、そういう日本のバスケが強くなるように頑張っていきたい」と締めた。日本バスケ界の発展を願って本音で語ったが、ここ数年のJBAの方針で、男子日本代表が急速に力をつけたのも事実。八村が代表に合流する期間はW杯や五輪に限られるが、大エースの発言は波紋を広げそうだ。

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