◇女子ゴルフツアー 大王製紙エリエールレディース第1日(2024年11月14日 愛媛県 エリエールGC松山=6575ヤード、パー71)
ツアー未勝利の工藤遥加(31=加賀電子)が7バーディー、1ボギーの65をマークし、6アンダーで河本結(26=RICOH)、山下美夢有(23=加賀電子)、政田夢乃(24=なないろ生命)と並んで首位発進した。メルセデスランク60位から土壇場での初V&初シードを狙う。初の年間女王に輝いた竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は66で回り、1打差の5位につけた。
朝イチのお先にバーディーが号砲だった。工藤が2打目をぴたりと寄せた1番から4連続バーディー。「今日は100点。一日一日の目標スコアをクリアしようと思っている」と、笑顔がはじけた。
QTランク17位の資格でツアーに出場する今季は夏場に体調不良と腓骨(ひこつ)神経痛が重なった。「ベッドから起き上がれないみたいな。(練習でも)上の空だった」と武器である飛距離も落ち込み、3試合連続で予選落ちするなど苦戦した。
現在メルセデスランク60位でシード権を確保するためには単独7位以上が最低条件。ソフトバンク元監督の父・公康氏からは大会前、いつも通り「いってらっしゃい」と送り出されたという。「今日と変わらず頑張れれば良いかな」。プロ14年目での初シード獲得へ、好機を逃さない。(山手 あかり)
《麗央 納得の1差》 初の年間女王に輝いた竹田は首位と1打差の好発進を決めた。インスタートの11番では2オンに成功し、1・3メートルを沈めてイーグル先行。後半は我慢の時間が続いたが66にまとめ「しっかり自分の思ったフェードが打てていたので良かった」とうなずいた。単独8位以上に入れば、シーズン最多獲得賞金を更新する。21歳は「伸ばし合いは初日が大事かなと思うので良いスタートが切れた」と勢いに乗り、今季9勝目を狙う。