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阪神がDeNA戦力外の楠本獲得へ 1軍経験豊富な長打を期待できる外野手で左の代打候補としても期待

スポニチアネックス 2024年11月15日 5時16分

 阪神が、今季限りでDeNAを戦力外となった楠本泰史外野手(29)を獲得する方針を14日、固めた。この日の12球団合同トライアウト終了をもって、戦力外選手との交渉が解禁。10月末から調査を進めており、獲得へ向け、速やかにアタックをかける。

 楠本は、昨年まで2年連続で開幕スタメンに名を連ね、今季までの実働7年間で通算405試合出場と1軍経験も豊富。長打も期待できる左打ちで、前川、井上、野口ら生え抜きの若手の台頭が著しい外野陣の底上げにもつながる。来年7月に30歳を迎える働き盛りの点にも着目した。

 加えて、糸原が打率・216、島田が同・275と、今季手薄だった「左の代打候補」としても期待が集まる。控え選手の層がより厚くなれば、劣勢の試合序盤からでも次々に反撃の手札を切ることが可能。V奪回を期す藤川阪神の貴重なピースになり得る。

 今月1日に戦力外通告を受けた際、楠本は「心の中で不完全燃焼の部分があるので、オファーを待ちながら練習は欠かさず続けたい」と現役続行へ強い意欲を示していた。今季まで主力を張った大山、原口が既に国内FA権の行使を表明。来季のチーム編成が不透明な中でも、でき得る補強を抜かりなく進めていく。

 ◇楠本 泰史(くすもと・たいし)1995年(平7)7月7日生まれ、大阪府出身の29歳。花咲徳栄(埼玉)では3年春の選抜出場。東北福祉大では大学日本代表の4番を務める。17年ドラフト8位でDeNA入り。2年目の19年6月9日西武戦でプロ初本塁打を代打逆転満塁弾で記録。21年は51度、23年は65度でチーム最多の代打起用。1メートル80、85キロ。右投げ左打ち。

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