「ラグザス presents 第3回 WBSCプレミア12」に出場している侍ジャパンは14日、1次ラウンドB組の残り4試合に備えて台北に移動した。才木浩人投手(26)は16日の台湾戦(台北ドーム)に先発することが決定。完全アウェーでの登板が予想される中、美女チア軍団をはじめとする敵地ファンを沈黙させる快投を誓った。
相手にとって不足はない。才木の登板日が16日の台湾戦であることが判明した。台湾への出国直前、井端監督が取材対応。「(先発は)オープンで大丈夫ですよ。この二つ(韓国、台湾戦)まで。きょうの夜に(予告で高橋宏が)出ちゃうから才木は別にいいか。向こうも言っているから」と明言した。
才木にとって、日の丸のユニホームを身にまとって初めて臨む異国での一戦。場所は昨年完成した台北ドームだ。3万人超えの大観衆が詰めかけるとみられ、完全アウェーでの登板が予想される。ましてや、台湾はWBSC野球世界ランキング2位の強敵だが、ちょっとやそっとのことでブレるメンタルではない。「甲子園の逆、みたいなもんでしょ」と平然と構えた。
「盛り上がっているところを静めるのは気持ちいいと思う」
相手の熱烈な応援も力に変える。台湾の応援といえば、美女で知られるチア軍団が思い浮かぶ。内野席のステージ上に陣取って応援を先導。攻撃時の激しいダンスパフォーマンスやコールで選手を鼓舞し、好機に応じて一気呵成(かせい)に大声援を送ってくる。ただ、そんな独特の雰囲気も望むところ。逆に、美人チア軍団をほれぼれさせるような快投を演じたい。
最終調整となった9日の強化試合・チェコ戦では4回から登板。打者9人から7奪三振を奪う完全投球で、すこぶる順調な調整ぶりをうかがわせた。「気合と根性で頑張ります」。冗談めかしたその言葉には、確かな自信がみなぎっていた。(石崎 祥平)
≪森下「打って黙らせる」≫森下は台湾での4連戦へ向け、気合を込めた。「アウェーでやって勝った方が気持ちいいみたいなところもあるので。打って黙らせるみたいなのは面白いです。やりたいですね」。前日のオーストラリアとの開幕戦では4番として3安打2打点。「打席に立つ時に音がなかったり日本じゃあまりないことがあると思う。あと、景色とか」。不慣れな異国開催での警戒すべき点を自らに言い聞かせた。