広島・新井監督が秋季日南キャンプで育成選手のラミレスに直接指導した。午前9時の練習開始から付きっきりで80分。時に自らバットを振ってみせながら、ロングティーに汗を流す“大砲候補の原石”に体重移動のポイントを助言した。
「(左足で)踏み込む際にかかとから着くから、後ろ体重で速い内角球が苦しくなる。母趾(ぼし)球の方に力を入れ、グッと入って…と伝えた。明らかに変化が見えた」。放たれた打球に変化の兆しを感じ取っていた。
ドミニカのカープアカデミー出身の22歳。パワフルな打撃が魅力で、今季のウエスタン・リーグ43試合に出場し、経験を積んだ。17~18年の連覇に貢献したバティスタにも「パワーは負けていない」と指揮官。ラミレスも「前よりスイングスピードが速くなった」と手応えを強調した。