大リーグ機構(MLB)は14日(日本時間15日)、今季活躍した選手をファンと専門家の投票で選ぶ「オールMLBチーム」を発表し、大リーグ史上初の「50―50(54本塁打、59盗塁)」をマークし、本塁打と打点王に輝いたドジャース・大谷翔平投手(30)がDH部門で選出された。「オールMLB」に選出されるのは4年連続4度目となった。
2021年は先発投手でセカンドチーム、DHでファーストチーム入り。2022年は先発投手でファーストチーム、DHでセカンドチームに選ばれ、昨年は初めてDHと先発投手の両部門でファーストチームに選ばれていた。
大谷は今季、右肘手術の影響で打者に専念し、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁をマーク。OPS1.036もリーグトップだった。オールMLBチームは2019年に創設された表彰。ファンに加えてOB、メディア、大リーグ関係者ら専門家の投票で、ア・ナ両リーグの区別なくファースト、セカンドチームを選出する。各チームとも先発投手5人、救援投手2人、捕手、内野手、指名打者は1人ずつ、外野手は3人。大谷の他には2020年にダルビッシュ(当時カブス)がファーストチーム、前田(当時ツインズ)がセカンドチーム入りした。NFL、NBAにも同様の表彰制度が存在する。
大谷は12日に打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞を受賞。同賞は昨季に続き2年連続3度目で、日本選手ではマリナーズで2001、07、09年に外野手部門で選ばれたイチローの3度に最多で並んだ。
21日(同22日)には、こちらも受賞が確実なナ・リーグMVPが発表される。DH専任では大リーグ史上初となるが、最大の焦点は3度目の満票受賞なるかとなっている。