ジャーナリスト鈴木哲夫氏が15日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)に生出演し、石破茂首相(67)の体調問題について解説した。
石破氏は11日の首相指名選挙で、投票を待つ間、首を落として目を閉じ、居眠りをしているように見える場面が中継映像に映し出されていた。SNSでは「首相指名選挙でよく居眠り出来るな」といった声のほか、「こんな大事な場面で居眠りは普通じゃない」と体調を心配する声も上がっていた。
体調が不安視される石破氏について、鈴木氏は「石破さんってもともと体力が凄くあるんです」と説明。「1週間のうち4、5日間、地方をずっと回るとか、同じ1日で札幌に行って講演をやって、東京に戻ってきて会合をやって、それから九州に行って、そこで講演をやって、東京に戻ってきて夜に会合とかね。そういうことを平気でやっていた人」と、体力自慢な面があると明かした。
一方で、首相就任後の石破氏には、体力とは別の苦労があると推測している。「この一連の仕事というのは体力とプラス、精神的なものも相当大きいと思う。僕も批判していますけど、しっかり国会を開いて(予算審議を)やるかと思ったら解散とか、いろんなプレッシャーを受けて…」と推測。「それじゃダメなんですよ?そういうものが重なって、体調を崩したと聞いている」と明かした
林芳正官房長官は11日の会見で、石破氏が深夜まで多忙を極めている上、風邪気味で風邪薬を服用していたことを説明した。しかし石破氏が今月9、13日と、2度の健康診断を受けていることも心配されている。鈴木氏は「風邪ですよ。風邪っぽい症状だとは聞いています。健康診断というか、外遊もあるので、そのへんも含めてしっかり体力を整えてということでやっていたんじゃないか」と述べた。
時々、石破氏に電話をすることもあるといい、受け答え自体は変わらない印象だという。「二十何年取材していますけど、明るく“やあ、こんにちは!”という人ではないので。“ああ…”とか、そういう感じから入る人だから。その感じは今も変わらないから、相当疲れがたまっているんだろうと見ていますけどね」と自身の見解を語った。
精神的な負担は、党内の空気も一因だという。「自民党の中で“よし、石破を支えよう”という空気になっていない。そういう孤立感みたいなものもあるでしょうね」とも分析した。