天皇杯決勝(23日・国立)を戦う神戸が15日、4日間のオフを終えて練習を再開した。ランニングからゴムチューブなどを使った強めのフィジカルトレ、ボールタッチの感覚を確認するためパス回しの練習で汗を流した。ボールは天皇杯の公式球を使用した。
10日の東京V戦を欠場したFW大迫勇也(34)とDF酒井高徳(33)は別メニュー調整だったが、吉田孝行監督(47)は「彼ら2人はヴェルディ戦も間に合うかどうかくらいの感じだったので、そこは大丈夫かなと思っています。日々のリバウンドを見ながらなので、確実なことは言えませんが」と話し、決勝戦に出場できるメドが立っていることを明かした。
指揮官は4日のオフを終えた選手の表情を見て「リフレッシュはできたのかな」と安心した様子。自身は「ヴェルディ戦の引き分けを自分で考えながら、次どうしようって。今回は先の分析もどんどん進めないといけないので」とサッカー漬けで終わったと話した。天皇杯も大事だが、J1連覇への2試合にACLE2試合が入って12月8日の湘南との最終戦まで5連戦の強行日程。どれ一つとして負けられない試合だからだ。
まずは天皇杯決勝。吉田監督は「ガンバは守備力が素晴らしい。簡単にこじ開けられるとは思ってないし。でも、それをやっぱこじ開けないといけないし。あとは渋太さというかアディショナルタイムで点を入れたりが結構多い。いろんな意味でいいチーム。自分たちがそれを上回れるように」と分析し「勝てば(ユニホームの)胸の星が増えるわけですし、大事な大会だと思っています。優勝チームだけが語り継がれていくので、1位と2位には大きな差がある」と必勝を期して臨む。