女性11人組「ME:I」が大みそかの第75回NHK紅白歌合戦(後7・20)に初出場することが15日、分かった。「紅白出場」と目標を掲げてきた夢の舞台に、昨年12月の結成からわずか1年でたどり着いた。
JO1とINIを輩出したオーディション番組の初の女性版「PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS」の合格者11人で結成。K―POP流のそれぞれの得意分野を生かしたパフォーマンスとJ―POPが融合した魅力を持つ。結成後から韓国でレッスンを重ね、今年4月にシングル「MIRAI」でデビュー。表題曲の「Click」のミュージックビデオは、公開約4カ月で3億回再生の大注目を集めた。
人気を支えるのは若い女性層だ。Z世代や10代女子が選ぶトレンドランキングで1位を記録。さらにデビュー前では異例となる女性誌「ViVi」の表紙を飾り、即完売するなど人気を誇る。昨年の紅白の視聴率は、2部制となった89年以降で初めて30%台を割る29・0%となった。今年は昨年よりもK―POP勢の出場が減ると見込まれる。それだけに同局関係者は「若い世代をターゲットに視聴率が見込めるのではないか」と期待を寄せている。
紅白チームは毎年、出場歌手の条件に「今年の活躍」「番組の企画・演出に合うか」などを挙げており、条件にぴったり合致する。5月放送の音楽特番「ライブ・エール2024」では郷ひろみ(69)と「マツケンサンバ」の特別パフォーマンス。8月の「NHK MUSIC EXPO 2024」では、さまざまなグループとのコラボステージを披露している。関係者は「幅広い年代の方とコラボできるのは強みで、グループとして持っている華やかさを存分に引き出せたら」と番組全体の盛り上げ役としても期待される。
リーダーのMOMONA(21)は初のファンコンサートで「皆で最高の未来をつくっていきましょうね!」と言葉にしていた。最高の未来をつくり上げた11人が、年の瀬の大舞台で目いっぱい羽ばたき、国民を魅了する。
▽ME:I(ミーアイ) 参加者101人の中から視聴者投票で選ばれた11人で結成。グループ名には「皆から愛されるアイドル、未来に向かって共に進んでいく、未来のアイドル」という意味が込められている。9月に行われた「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」(茨城・国営ひたち海浜公園)ではデビュー5カ月でメインステージに登場した。