26年ぶりの日本一を達成したDeNAは、13日から2軍練習施設「DOCK」で秋季練習を開始した。
日本一から10日が過ぎても、同施設には「おめでとう」の訪問客の姿があり祝福の花束が続々と届く。直接、胡蝶蘭を三浦大輔監督に手渡す関係者の光景も目にしたが、ある球団関係者は「監督は“日本一”という言葉を使わず、“日本シリーズ優勝”って言葉を使いたがる」と記者に明かした。
リーグ戦貯金2からの頂点とあり指揮官に「遠慮」があるのかな…。そんなことも考えたが、10月12日の阪神戦からスタートしたポストシーズンを取材した側から言わせてもらば、日本一は日本一。三浦監督のナインをけん引する采配は見事だった。
CS、日本シリーズを戦い抜き、14試合10勝4敗。阪神、巨人、ソフトバンクを撃破した。通算157試合を戦い抜いたナインに対し、シーズンが深まると「ミスは忘れろ」と声をかけ、「コーチ、スタッフ、選手、関係者、全員で戦っている」の姿勢も崩さなかった。プレーだけではない。DeNAが組織全体として日本一にふさわしかった、と記者は思っている。
トレーニングがスタートし「DOCK」ではいつもと変わらぬ練習風景が広がっている。その中で選手は「次はリーグ優勝」と声をそろえる。球界を驚かせ続けるDeNAらしくていいじゃないか。来年の目標は「日本一チームが狙うリーグV」。チャンピオンチームとして挑んでもらいたい。
30日には「日本一優勝」パレードが開催される。すでにDeNAファンの盛り上がりは凄い。それはファンが日本一を誇りに思っている証。番長にも12球団の戦いを制した優勝監督として「パレード」で思いっきり羽を伸ばしてもらいたい。(記者コラム・大木 穂高)