宝塚歌劇団月組新トップスター、鳳月杏(ほうづき・あん)と新トップ娘役、天紫珠李(あまし・じゅり)の大劇場お披露目公演「ゴールデン・リバティ」「PHOENIX RISING」が兵庫・宝塚大劇場で開幕した。
「ゴールデン…」は宝塚ではめずらしく西部劇の世界を描いた爽快活劇で、鳳月はかつて列車強盗団の一員で伝説のガンマンを好演。天紫はミッションを抱えアメリカ大陸にやってきたナゾの美女にふんし凜(りん)とした大人っぽいヒロインを熱演した。
初舞台から19年目と、平成以降では最も遅咲きのトップ就任。しかし、下級生のころから、どんな役ででも存在感を示す実力派として高い人気を誇ってきた。ショー「PHOENIX…」では、その鳳月をその名の通り鳳凰、不死鳥に見立て、新生月組の誕生を強く描いた。
カーテンコールでは大きな拍手が巻き起こる中「こうして皆さまと今日お目にかかれて、皆さまの温かい拍手を頂き、これから1カ月間、こんなに幸せな気持ちでここに立つことができるのだなと思うと心からうれしく思いました」などとあいさつ。最後は「2024年も、あとわずかとなりました。ショーの中にもありますように“ENJOY THE NOW”。この劇場にいらっしゃる時には全てを忘れて、私たちとの今を楽しんでいただけたらと思います」とメッセージを送った。
公演は12月25日まで。東京公演は東京宝塚劇場で来年1月25日~3月9日。