俳優の西岡徳馬(78)が、16日放送のTOKYO FM「川島明 そもそもの話」(土曜後5・00)にゲスト出演し、テレビでの代表作となったフジテレビ系ドラマ「東京ラブストーリー」の出演秘話を語った。
1991年に放送された月9ドラマの大ヒット作で、「放送日には若い女性が夜の街から消える」と言われるほど社会現象になった。最終回の平均視聴率は32・9%を記録。西岡は、ヒロイン赤名リカ(鈴木保奈美)の上司で、不倫関係にあるという役どころだった。
出演オファーのきっかけは、舞台だった。89年から、つかこうへいさん演出の舞台「幕末純情伝」に出演した。坂本龍馬を演じたが、つかさんの演出らしく、破天荒なキャラ設定。「白いバスローブを着て、チョー・ヨンピルを歌って、“わしが土佐の坂本龍馬じゃ!”って。(バスローブを)ばっと開けると、真っ赤なブラジャーに、真っ赤なパンティーに、真っ赤な網タイツに、ガーターベルトをして…。お前、頭おかしいんじゃないかよ!っていう」と説明した。
ところが、ここで不思議な縁が西岡と作品を結び付ける。「それをフジテレビのプロデューサーが見ていた。それでフジテレビが“来てくれないか”と言って。“実は『東京ラブストーリー』というものをやるんですけど、赤名リカという鈴木保奈美さんがやる役と、織田裕二と…。赤名リカが不倫をしている上司の役があって、それを今、物色中だ”と」といきさつを説明した。
さらに西岡は、「“赤名リカが不倫をしてもいいような俳優、最後には妊娠して子供を連れて来るから、鈴木保奈美を妊娠させてもおかしくない俳優を探しているんだけど、あなたがいいと思うんですけど”って言われたの。ズバリ」と、局側からの口説き文句も告白。「鈴木保奈美を妊娠させてもいいっていうんで、選ばれたのか、俺は。そこかいって言って」と振り返っていた。