26年ぶり日本一を達成したDeNAの2軍練習施設「DOCK」に、衝撃が走った。
午前9時30分。雰囲気十分の大柄男が施設を訪れ、グラウンドに足を運んだ。誰だ?シアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲスだ。
22年に新人王を獲得し、同年オフに最大17年4億7000万ドル(約718億円)の衝撃的超大型契約を結んだドミニカ共和国出身の「スーパースター」。まだ23歳ながら、22年から28本、32本、20本と3年連続でアーチを量産。今季も143試合に出場し打率・273をマークした。
現在はオフに入り、日本アニメ好きの「親日家」とあって来日中。その様子はSNSでも評判になっていたが、一方でDeNAの球団施設に興味を持ち秘密裏に接触していた。
午前中にヨコスカスタジアムでの打撃練習を見学。「トレーナーさんの縁があり、ベイスターズとの関係をうまく結んでくれた。26年ぶり日本一になったことも来日前に知っていたよ。アメリカも日本も野球をすることに変わりはない。でも、日本は基礎を大事にするよね。五輪でも横浜スタジアムで戦った。今日は本当に来れてよかった。(日本語で)“ドウイタシマシテ”」と目を輝かせていた。
早朝から「日本一監督」の三浦大輔監督も、「ワールドクラス」のスラッガーをアテンド。指揮官も興奮気味に「超スーパースターでしょっ!最初に聞いたときに“凄い、来てくれるんだ”と思った。DeNAの施設に興味を持ってくれることもうれしいですね。日本一についても“おめでとうございます”と言ってもらった」と声を弾ませていた。