女優の池波志乃(69)が17日、TBSラジオ「爆笑問題の日曜サンデー」(日曜後1・00)に生出演。今年5月16日に心不全で亡くなった、夫で俳優の中尾彬さん(享年81)について語った。
亡くなってから半年の月日が過ぎた。だが、いまだに「いない」という事実に現実味がない。パーソナリティーの「爆笑問題」太田光は「まだCM流れてるから、いない気がしない」と率直な思いを語った上で、池波に「やっぱり僕らからしてもね…中尾さん、ずいぶん突然だったなって印象なんですけど」と問いかけた。
言葉を受け、池波は「そうですよね。ちょっと具合が悪いとかっていうのを、見せるのを嫌がってたので」と振り返った。テレビなどで見せる印象とは異なり「ちょっと弱ってたりなんかしたり、ここ10年くらい、結構ときどき実は、入院したりしてたんですよ、内緒でしたけど」と告白。「(周囲に)“言うな”って言うので、回復をちゃんとして、何も言わないで普通に戻ってたんですよ。なので、周りに嘘をつくようになってましたけど」と中尾さんの「美学」を理解し、妻として最大限に支えた。
ただ池波にとっても別れは突然だった。
「最後の最後まで頑張ってきたので、心臓とか弱っちゃって。結果は、本人もこんなに急に逝くとは思わないで、フワって逝っちゃったんですよ。もしかしたら本人、寝てると思ってるかもくらいの」
体調を考慮し、仕事については比較的スケジュールに余裕があるもの以外は緩やかにセーブした。「ゆっくりのコマーシャルだけとかにして。年間契約を受けたわけですから、全然、すぐ自分も逝くつもりではない」と言う。「年内とか、2、3年はゆっくり旅行とか行ったり、ゆったりしてって言ってたんですよ」と夫妻の時間を楽しむ予定だったが、その夢はかなわなかった。それでも、ともに過ごした時間は何ものにも代えられない。「もしかしたら、まだゆったりしてるつもりなのかなって」と穏やかな声色で、気丈に振る舞っていた。