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イチロー氏「日本人がMLBに挑戦しようとして、失敗するパターン」指摘 指導した高校生の質問に…

スポニチアネックス 2024年11月17日 18時32分

 マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が16、17日の2日間にわたり、岐阜野球部を臨時指導した。

 野球部訪問は今月9、10日の2日間にわたって指導した大阪の大冠野球部に続き、6年連続通算10校目。

 岐阜は、東大・京大などの国公立や有名私大に毎年合格者を出している県内トップクラスの進学校。野球部は日本最古の野球部であり、学校は今年創立151年目。岐阜一時代を含め春3度、夏3度の計6度の甲子園出場を誇る古豪だが、夏は1954年を最後に70年甲子園から遠ざかっている。昨夏は岐阜大会8強。新チームは今秋岐阜県大会2回戦で大垣日大に敗れた。

 2日間かけて、アップからキャッチボール、打撃、走塁など、自ら実践しながらポイントを伝授したイチロー氏。

 初日にはトレーニングについても話が及び「体が大きくなればいいものじゃない。僕はみんなのナチュラルな(体つき)のは好き。野球のパフォーマンスを下げてしまうトレーニングをやるのが高校生。野球は繊細な競技なので、力だけじゃないからね。トレーニングもするけど、パフォーマンスにつながるトレーニング」と、単にパワーをつければいいというものではないと説いた。

 自身は「50歳になりましたが、まだまだ投げられる」とした上でトレーニングの仕方には気を付けて欲しい。けがの予防のためにしているのに、けがをしてしまう。みんな、甲子園という目標がある。時間は無駄にできないからね」と自らの体とトレーニングを正しく理解する必要性を伝えた。

 2日目の最後に設けられた質問タイムでは、生徒から「昨日、ナチュラルな体がいいと。強豪校に力の差を感じて、チーム全体でパワーをつけようとしていた」と投げかけられ、「パワーに対してパワーではなくて、そうじゃない勝ち方はいくらでも野球にはある。そこで勝負しちゃ駄目だよ。考えて」と回答。

 「日本人がMLBに挑戦しようとして、失敗するパターン。やりがちなミス。前面につける筋肉には気を付けて。後ろ(背中やお尻、太もも裏などのこと)につく筋力は使えると思う」と具体的にアドバイスをおくった。

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