プロボクシング元統一世界ヘビー級王者のマイク・タイソン(58=米国)が16日(日本時間17日)、自身のインスタグラムを更新し、6月に命を落としかねない体調だったことを明かした。
タイソンは15日(同16日)に米テキサス州アーリントンで05年以来19年ぶりに公式試合のリングに上がり、世界的人気を誇るユーチューバー兼ボクサーのジェイク・ポール(27=同)と対戦。年齢を考慮されて試合は1ラウンド2分に短縮され、グローブは通常よりも重い14オンス(約396グラム)が使用されたが、3回から失速。ほとんど手を出せなくなり、0―3で判定負けを喫した。
タイソンは「これは負けたが勝ったという状況の一つだ。昨夜は感謝している。最後にもう一度リングに上がったことを後悔はしていない」と書き始めた。
さらに「負けたが勝った」という言葉について「6月に死にかけた。病院で自分の血の半分と、体重を25ポンド(11.3キロ)失い、8回輸血をした」と告白。「健康になるために戦わなければならなかったが、自分は勝った」とした。
試合は当初7月に予定されていたが、5月にタイソンが航空機内で倒れたため体調不良で延期されていたが、実は重病だったことが明かされた。
なた、「私の子供たちに、満員のダラス・カウボーイ・スタジアムの前で、私の半分の年の才能あるファイターと8ラウンドを終えるのを見てもらうことは、なかなかできない貴重な経験だった。 ありがとう」と続けた。