歌舞伎俳優の片岡愛之助(52)、市川中車(58)らが17日、東京都立川市で「立川立飛歌舞伎特別公演」のお練りとセレモニーを行った。
21日に立川ステージガーデンで初日を迎え、「新版 御所五郎蔵」「玉藻前立飛錦栄(たまものまえたちひのにしきえ)」を上演する。開幕に先立ち、約1万人が集まったサンサンロードの約450メートルを人力車で移動。地元のみこしや山車、向島から駆けつけた芸者衆もお練りに加わり、道は活気にあふれた。
中車にはこれまでドラマなどで演じてきた役名にちなみ、沿道からは「大和田常務」「カマキリ先生」などとユニークなかけ声も飛んだ。
「新版 御所五郎蔵」で御所五郎蔵と後室百合の方を演じる愛之助は「個人的な希望としては、このステージで作られた物が立川発信で東京23区内、大阪、名古屋、京都に飛び立っていけばと思っている」と期待を込めた。
屋外で行われたセレモニーでは青空にきれいなすじ雲がかかった。中車は「私には鳥が大きく羽を広げて、くちばしが下がっているように見える。凄く何かを祝福をされているように思える」と興奮気味に“吉兆”を喜んだ。その上で「立川に来る機会が多くなっている。いつ来ても気持ちが良い。立川立飛歌舞伎がずっと続くことを願っています」と感謝を口にした。