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「ラストチャンス」の来季へ 中日・中田翔の覚悟 腰痛対策で15キロ減「笑って終えられたら」

スポニチアネックス 2024年11月18日 8時0分

 来季逆襲へ、闘志を燃やしている。中日・中田翔内野手(35)だ。

 「腹をくくってやる。ラストチャンスだと思って、しっかりやりたい。その中で、チームとして優勝したい。日本一になりたい」

 今月9日に名古屋市内で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3億円(金額は推定)でサイン。2年契約の2年目となる来シーズンは背水の覚悟で臨む。

 「駄目な人間は切られていくのが当たり前の世界。まだ、やりたくても去らないといけない選手がたくさんいる中で、自分も先輩や同期をたくさん見てきたから、そこの覚悟は決まっているので」

 移籍1年目の今季は62試合で打率・217、4本塁打、21打点。開幕を4番で迎え、4月はチームを単独首位に浮上するなど快進撃を支えた。しかし、かねて抱える腰痛など故障が重なり、戦列を離脱。巨人からオプトアウト権を行使して迎えた新天地で、不完全燃焼に終わった。

 「情けない1年になってしまった。けがに気をつけたいと、ずっと言ってきた中で。一から体を作り直さないといけない。本当に悔しい1年だった」

 言葉の端々からにじみ出るのは巻き返しへの決意。それは見た目にも表れていた。食事制限に加え、ランニングなど有酸素運動を中心に取り組み、約15キロの減量に成功した。

 「今の体重は100キロあるかないか、くらい。ここ数年シーズンは115~120キロだったから、100キロは5、6年ぶり。90キロでシーズンインした時は、飛距離に影響した経験もしたけど、100キロなら大丈夫だと思う。腰の負担を考えれば、軽いに越したことはない」。長いシーズンを通して戦い抜くため、故障防止へ肉体改造を着々と進める。

 来年1月は沖縄で自主トレする予定で、「追い込む期間にしたいね」と意気込む。「ラストチャンスなので、後悔なく全うできるように。自分ができることをして、チームとして笑い合って終えられたら。そこを目指して、1年間戦い抜く」。過去3度、打点王のタイトルを獲得したスラッガーが、勝負の1年に挑む。(記者コラム・湯澤 涼)

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