阪神・藤川監督が、来春キャンプは「没頭」に加え「厳格」キャンプになることを予告した。
「（選手に）テーマは投げてありますから。2月のキャンプの時にすごく形が変わっていると、ふるいにかかった時にすぐに落とされることになる。（今秋キャンプで）いいところまで来ているので、オフシーズンに形が変わってしまったり、学ぶのは構わないけどそれが成績につながらないと、僕は、判断はものすごく早いので」
今秋キャンプでは、選手たちが担当コーチと二人三脚で個々の課題に取り組んだ。今後はオフシーズンで、その土台をいかにブラッシュアップさせて来年を迎えられるかが課せられた“宿題”。来年2月1日に大きくテーマから逸脱するような姿が見えれば、結果と照らし合わせた上で、指揮官は容赦なくキャンプ中の2軍降格など断を下すつもりだ。
今秋キャンプは1軍で実績のない若手が主体。藤川監督は「何も持ってない選手ばかりなので、おごることなくオフシーズンを過ごさなければ。目の前に残った今シーズンの成績を見てみなさい。それが答えなんだから」と危機感をあおった。
秋から「没頭」は変わらずも、来春は選手たちに求める姿、結果は変わってくる。勝てるチームをつくり上げるため、徐々に「厳しさ」も打ち出していく。（遠藤 礼）