日本代表は17日、26年W杯北中米大会アジア最終予選C組第6戦の中国戦(19日、アモイ)へ向け現地での初練習を行い、冒頭15分のみ非公開で調整した。完全アウェーが予想される24年最終戦。スーパーサブのFW伊東純也(31=Sランス)が“中国キラー”の本領を発揮し、激動の一年を白星で締めくくる。
中国撃破にこの男は欠かせない。過去出場した対戦3試合で2得点3アシストを記録している伊東だ。この練習でも軽快な動きを披露。30度を超えるインドネシアから23度と過ごしやすい中国に移り「気候的にも動きやすい。出たらやるだけ」と意気込みを語った。
9月に行われた最終予選の初戦の中国戦でアジア杯以来、約7カ月ぶりに代表復帰。1得点2アシストで白星発進に大きく貢献した。対峙(たいじ)したDF劉洋(リュウ・ヤン)はそれから代表から遠ざかり、今回はその後に定位置を確保したDF李磊(リ・ライ)も14日のバーレーン戦で負傷し欠場が濃厚。伊東にとっては相手左サイドの穴を突くチャンスだ。
今回の最終予選は全5試合に途中出場し1得点5アシスト。出場173分で、28分ごとに得点に絡んでいる。「前を向けたら勝負したい」。勝てば来年3月20日のバーレーン戦(埼スタ)で8大会連続W杯出場が決まる可能性が浮上する一戦。伊東が変幻自在のプレーで年内最終戦を勝利に導く。
《大迫に並ぶ》 南野が“半端ない”ゴールを狙う。インドネシア戦で代表通算24得点目を挙げ、中村俊輔と並び歴代10位タイ。2戦連発となれば同25得点の大迫勇也に肩を並べる。「0―0の段階では相手にもチャンスがある。いかに先制点を取るかが鍵になる」。最終予選初戦の中国戦は2得点でPOM(プレーヤー・オブ・ザ・マッチ)の活躍。全5試合で先発中の森保ジャパン得点王が、完全アウェーの敵地を黙らせる。
《連続完封だ》 橋岡が、インドネシア戦に続き、3バックの右として期待される。同戦では6月ミャンマー戦以来となる代表でのセンターバックに入り、クリーンシートに貢献し「デュエルで負けてはいけないと思っていた」と手応え十分。負傷で選外が続いていただけに今回の2試合を「凄い活躍を見せればスタメンに定着できる可能性はある」と位置づけており「選手層が厚い中で僕ができることをやる」と再び完封を目指す。