女優の今田美桜(27)が主演する2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」の追加キャスト5人が、18日に発表された。俳優・高橋文哉(23)や志田彩良(25)、ソニン(41)、瀧内公美(35)ら実力派キャストが朝ドラ初出演を決めたほか、「アンパンマン」にゆかりのある声優・山寺宏一(63)の出演も発表された。
同作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家やなせたかしさんと妻・小松暢さんがモデルの物語。戦争を生き抜き波瀾(はらん)万丈の人生を送ったやなせさんと、支えた妻の愛と勇気を描く。脚本は中園ミホ氏が手掛けるオリジナルストーリー。ヒロイン・のぶを今田美桜、のぶの夫、柳井嵩(やない・たかし)役を北村匠海が演じる。
「ブルーピリオド」「あの人が消えた」など話題作に出演し、昨年は主演映画「交換ウソ日記」の演技で日本アカデミー賞新人賞を受賞した実力派・高橋文哉が、嵩の同級生・辛島健太郎(からしま・けんたろう)を演じる。若い頃に友人がいなかった嵩にとって真の友人。高橋は初の朝ドラ抜てきに「健太郎は福岡出身なので、初めて博多弁でお芝居が出来ることにもワクワクしております!」と、方言での演技に心を躍らせ「北村匠海さん演じる柳井嵩の一番の親友ですので、この作品の中で二人の関係性と空気感を大切にしつつ、健太郎にしか引き出せない嵩くんをお届けしたいと思っております」と意気込んだ。
また、23年に放送された、男女逆転を描いた同局ドラマ10「大奥」で13代将軍・徳川家茂を演じ話題を集めた志田彩良も朝ドラに初挑戦する。演じるのは、のぶの同級生で幼なじみ・小川うさ子(おがわ・うさこ)。「これまでもオーディションに挑戦し、結果に涙してきた念願の朝ドラに出演させていただけることが本当にうれしく、自分で自分を抱きしめてあげたい気持ちです」と朝ドラへの縁を語り「うさ子がたくさんの方に愛していただけるよう、私自身も努力をし精一杯務めたいと思います!」と喜びいっぱいに語った。
今年「新空港占拠」「特捜9 season7」「放課後カルテ」など各局の話題ドラマに次々と出演したソニンも朝ドラ初挑戦。のぶが通う高等女学校の教師・山下実美(やました・みみ)を演じる。物語の舞台である高知出身という縁があり「高知出身、ハチキンの女であった私は、のぶちゃんのような子だったと思います。それとは真反対であるその時代の象徴である女学校の先生。そのコントラストが出るように演じたいと思います」と思いを込めた。
さらに現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」での源明子役の演技が光る瀧内公美も初めての朝ドラに挑む。演じるのは、のぶが高等女学校を卒業後に入る女子師範学校の教師・黒井雪子(くろい・ゆきこ)。自身の役について「主人公ののぶさんに立ちはだかる壁として登場させていただきますので、非常にやりがいのある役です」と説明し、「パワフルに気合を入れて演じていこうと思っております」と決意を新たにした。
アニメ「それいけ!アンパンマン」ジャムおじさん・名犬チーズ・カバおなど、複数キャラクターを演じている同作ゆかりの声優・山寺宏一も、嵩が通う芸術学校の教師・座間晴斗(ざま・はると)役での出演が決定。山寺が朝ドラに出演するのは「半分、青い。」「なつぞら」「おかえりモネ」に続き4作目。やなせさんの著書「アンパンマンの遺書」の中で紹介されている実在の恩師・杉山豊先生がモデルの役どころで、山寺は「36年前『それいけ!アンパンマン』のばいきんまんのオーディションには落ちたものの、めいけんチーズ役としてレギュラーになれたことに感謝です」と縁に感謝し「やなせ先生への感謝を込めて、この役に全力で取り組みたいと思います!」と呼びかけた。