女優の大竹しのぶ(67)が18日、都内で行われた「第13回『岩谷時子賞』受賞者決定 授賞式」に出席した。
これまでの大竹の出演作品をまとめたVTRが放映されると、「本当に私はいい作品に出合えて、幸せだなって心から思ってます」としみじみ。「どんなに頑張ってもたまにはひどい本とかもあるし、どうしようもない時もあるんですけども、本当にいい作品に巡り合えて幸せです」と喜びをかみしめた。
同賞を授与する「岩谷時子音楽文化振興財団」が音楽や芸術の道を進む若者の支援を行っていることを受けて、「国が文化についてお金をあまり出してくれないから。(財団が)若い子たちをずっと応援してくださるっていうことは、とっても励みになると思う」と感謝の意を述べた大竹。支援を行うことで「絶対に国自体も変わるし、人の心も変わる」と今後の発展にも期待を込めた。
受賞にともない、この日はトロフィーと賞金も授与され、「今、こんな物価高の折にこんな高額な賞金までいただいて、どうしましょう…」とおちゃめな一面を見せながら、「本当にそれに負けないように、いいものを届けられるように頑張っていきます。本当に選んでくださってありがとうございました。明日からも頑張ります」と決意を示した。
賞金の使い道については「何にも決まってないです…」。賞金の額を聞くと「ビックリしました。ありがとうございます」とほほえんだ。
本賞は、日本の音楽や芸術の発展・振興に寄与することを目的とし、音楽・演劇界の明日を担う人材や、その向上・発展に功績のあった人物・団体に授与するもの。今年で13回目の開催となった。
「奨励賞」を俳優の海宝直人、「特別賞」をシャンソン歌手のクミコが受賞。明日を担う人材育成を目的とする奨学金制度である「岩谷時子 Foundation for Youth」は、ヴァイオリニストの落合真子さん、東亮汰さんが受賞した。