◇大相撲九州場所9日目（2024年11月18日 福岡国際センター）
脊髄損傷から復帰して3場所目を迎えた三段目56枚目の元幕内・炎鵬（30＝伊勢ケ浜部屋）が旭水野（20＝大島部屋）を下手投げで破り、5戦全勝とした。
この日も館内の大歓声と拍手で迎えられた。立ち合いで左を深く差し込んで相手を半身にさせ、流れるような攻めで下手投げを決めた。復帰2場所目の秋場所に次いで無傷の5連勝。「落ち着いていけました」と声を弾ませた。
季節外れの暖冬だった福岡もようやく本来の寒さが戻ってきた。「雪国育ちだから寒いのは好きです。食べ物もおいしい。勝っておいしいもの食べたいですね」と表情を緩める。昨晩は寿司を食べたそうで「プリン体を取ってしまいました」と笑わせた。
九州で行われた納めの場所は入門以来、休場した昨年をのぞいてすべて勝ち越しとゲンがいい。「残り2番、しっかり準備して最高の状態で土俵に上がりたい」と意欲を見せた。