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森永卓郎氏 厚労省の“106万円の壁”見直し議論に「どさくさまぎれの火事場泥棒。撤廃すると…」

スポニチアネックス 2024年11月18日 13時46分

 がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が18日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」に出演。厚生労働省が“106万円の壁”の見直しに向けて議論していることに言及した。

 厚労省は15日、社会保障審議会の部会で、会社員に扶養されるパートら短時間労働者が厚生年金に加入する年収要件(106万円以上)を議論し、撤廃すべきだとの意見が大勢だった。

 保険料の負担を避けるため働く時間を抑制する「106万円の壁」とされてきた。撤廃されれば週の労働時間が20時間以上の人は、年収を問わず厚生年金に加入することになる。老後給付が手厚くなるメリットがある半面、保険料負担で手取り収入が減るといった課題があり、厚労省は企業が保険料を肩代わりする支援策を提案した。

 森永氏は「これは、どさくさまぎれの火事場泥棒だと思います。だってこれで撤廃すると、103万円の壁を超えても、超えた金額の例えば所得税で言うと5%しか税金を取られない。この106万円の壁を撤廃すると年収の30%、本人負担だけで15%かかってきますから10万円以上の負担増になるわけです。余分に働いて、ちょっと税金減ったなと思ったら社会保険料でドーンと取るっていう」と自身の見解を述べた。

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