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CBC解説委員 兵庫県知事選受け…メディアの自由度の差に私見「ネットはこんなに自由でいいんですか?」

スポニチアネックス 2024年11月18日 17時16分

 CBCの石塚元章特別解説委員が18日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、17日に投開票された兵庫県知事選を受けて、メディア間の自由度の違いについて私見を語った。

 パワハラやおねだりなど数々の疑惑を指摘され、県議会から全会一致で不信任決議を受け失職した斎藤氏が、元尼崎市長の稲村和美氏、日本維新の会を離党した前参院議員清水貴之氏ら無所属6新人を破り、再選を果たした。選挙戦では斎藤氏への評価や、混乱した県政の立て直しなどが問われたが、斎藤氏はSNS戦略を駆使して大きな流れを起こし、最終盤で形勢を逆転した。

 選挙戦の中でクローズアップされたのが、テレビ、新聞、ラジオといった既存メディアと、SNSなどのネットメディアの自由度の差。公選法、放送法などで公平性、中立性が厳格に定められている既存メディアは、選挙が近づくと報道にある程度の制限がかかるが、ネットメディアには適用されない。

 石塚氏は「選挙の期間が近づくと、我々は公職選挙法の縛りがあるので、うかつに言えなくなってしまう」と説明。「ところがSNSは自由に言えるんで、今回のケースで言うと、斎藤さんを支持する人たちがボンボン言って。ネットの使い方が上手なんです。ちょっとそれは違うよな、言いたいことがあるよなということがあっても、新聞もテレビもラジオも言えないんですよ。法律に縛られちゃっているから」と付け加えた。

 法整備がされた時代背景にも言及した。「実は想定していなかったんですよ。自由にみんながバンバン言えるメディアが、テレビ、新聞、ラジオ以外に出てくるってことを想定していなかったら、出てきちゃった」。今後の見通しとして、「今、違法じゃなくてできちゃうということが起きているということを、如実にみんな知ったわけだから、いい時ももちろんあるだろうけど、今回はマイナス面もいっぱい出てきたので、これをどうするべきか」とし、「次からの選挙とかでも、争うような選挙で同じようなことは起きますよ」と危機感を口にした。

 その対策方法について「答えは分からないけど」としつつ、「僕らはこれだけ縛られていていいんですか?とか、ネットはこんなに自由にしゃべっていいんですか?と」と疑問を投げかけた。

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