広島からドラフト5位で指名された菊地ハルン投手(17=千葉学芸)が18日、千葉県成田市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金3000万円、推定年俸500万円で仮契約を結んだ。NPB投手で最長身2メートルの右腕は、新人王を目標に掲げ、決意を新たにした。
「憧れは大谷翔平(ドジャース)選手、オリックスの山下舜平大投手。背が高い選手には憧れている。自分は新人王を獲りたい。体をつくって憧れの選手に追いつけるよう、死に物狂いで努力していきたい」
千葉学芸高では甲子園出場経験はないが、伸びしろは未知数。最速149キロの直球に、落差のあるフォークが武器だ。夏の大会後はプロ入りを目指して肉体改造に励み、体重は104キロから110キロまで増量。直球の平均球速も140キロ前後から145キロまで上昇するなど、伸び盛りだ。足のサイズは31センチ、服のサイズは4Lだといい、普段の生活では、家の天井や電車のドアなどにぶつかることが多く、高身長ゆえの大変な部分もあるという。「背では注目されると思うので、野球で目立てるように、しっかり頑張っていきたい」。“ビッグ”な投手を目指し、プロの扉を開く。
◇菊地 ハルン(きくち・はるん)2007年(平19)1月21日生まれ、千葉県市川市出身の17歳。幼稚園年少から野球を始め、中学時代は佐倉シニアに所属し、巨人ドラフト1位・石塚裕惺(花咲徳栄)とチームメート。千葉学芸では1年夏からベンチ入り。最速149キロ。2メートル、110キロ。右投げ右打ち。