西武から育成ドラフト7位で指名された旭川志峯のウメビンユオ・オケム明(めい)外野手(18)が18日、旭川市内のホテルで支度金350万円、年俸280万円で仮契約し、登録名は「オケム」に決まった。「(名字の)ウメビンユオは長いし、周りからもずっとそう呼ばれてきたので親しみやすいかなと」と、意思を尊重してくれた球団に感謝した。
西武では、今季まで在籍していた宮本ジョセフ拳外野手(25)が登録名“ジョセフ”でプレーしていた例もある。「ファンの人には、どんどん“オケム”と呼んでほしい」とウメビンユオ。50メートル6秒0、遠投100メートルの可能性を秘めた外野手に、水沢スカウトも「“オケム”が一番しっくりくる。彼の特徴、走攻守を生かして走り回ってほしい」と期待を込めた。
旭川志峯に入学し、初めての打撃練習の2球目で竹バットを折ったことは今も忘れない。悔しさと恥ずかしさ、そして頑張らないとという思いが原動力となり「今の自分がある」と振り返る。「以前は実感がなかったが(仮契約で)ようやく沸いた。今は1年でも早く支配下に、走攻守そろったバランスのいい選手になりたい」。“オケム”の名前が記されたユニホームを身にまとい、ベルーナドームで活躍する。(竹内 敦子)