今オフのメジャー移籍を断念した西武・高橋が大先輩の新施設から復活を目指す。カーミニークで秋季キャンプを打ち上げ、12月から2カ月間は球団OBでアストロズからFAの菊池がプロデュースし、整備費を全額負担して岩手県花巻市に完成した屋内練習施設「King of the Hill(KOH)」で自主トレを行うことを明かした。
昨年までは米国や沖縄・宮古島で自主トレを行い、22年オフは米シアトルの練習施設「ドライブライン」で最新機器を使ってきた。「KOH」はブルペンやウエート場を完備し、トラックマンやラプソード、ハイスピードカメラなどの最新機器でデータや動作解析も可能。「ピッチングも、ライブBPもウエートも、ランチも全部できる場所で凄く魅力的」と目を輝かせた。
高橋にとって菊池は憧れの存在だ。4年目のオフから雄星塾に入門し、エースの極意を学んできた。しかし、師匠の背中を追ってメジャー移籍を目指した今季は開幕から、まさかの11連敗(0勝)。それでも、夢は諦めていない。菊池も同施設でトレーニング予定で、再会のチャンスもある。「大げさだけど22勝0敗ぐらいの気持ちでないといけないし、本当に勝負なので全てを懸けて臨みたい」。倍返しの巻き返しへ、最高の場所から第一歩を踏み出す。(福井 亮太)