FC東京のピーター・クラモフスキー監督(46)が今季限りで退任することが19日までに分かった。同日にも正式に発表される見通し。
クラモフスキー監督はJ2山形の指揮官を解任された約2カ月後の23年6月に、成績不振で解任されたスペイン出身のアルベル前監督(56)を引き継ぐ形で途中就任。同シーズンはリーグ戦17試合で指揮を執り、7勝3分け7敗で11位でシーズンを終えた。
就任2季目の今季は、オフに鹿島から期限付きで加入したMF荒木遼太郎(22)、ドイツ2部ウニオン・ベルリンから加入したMF遠藤渓太(26)、新潟から完全移籍で獲得したMF高宇洋(26)、同じく札幌から完全移籍で加入したFW小柏剛(26)らを大型補強。躍進が期待されたが、7月下旬から8月上旬にかけて6試合勝ちなし(2分け4敗)を記録するなど終始、安定感を欠いた。
2試合を残し成績は14勝9分け13敗で8位。タイトル獲得の目標には遠く及ばず、フロントは今後の積み上げが期待できないことで監督交代に踏み切ったもようだ。関係者によれば後任は未定だが、悲願のリーグ初制覇を目指し、来季は新指揮官のもと再出発を図ることになった。
◇ピーター・クラモフスキー 1978年10月16日生まれ、オーストラリア・シドニー出身の46歳。北マケドニア出身の両親の元に生まれ、08年にギリシャで指導者のキャリアをスタート。17年にはU―17オーストラリア代表を指揮。18年からは現トットナム監督のアンジェ・ポステコグルー氏の元で横浜のヘッドコーチに就任。その後は清水(当時J1)、J2山形でも指揮を執った。