女性アパレルブランド「overE」（東京・中央区）が、19日までに公式SNSを更新。新宿マルイ本館で開催中のポップアップで起きた出来事を明かし、反響を呼んでいる。
胸が大きな女性のためのアパレルブランド「overE」は、今月5日から19日までの2週間、新宿マルイ本館でポップアップショップを開催していた。試着室の1室は予約制で、混雑時でも試着することができると呼びかけていた。
開催中の18日、同社は「ポップアップショップに、男性が予約制試着室を予約し来店されるという事がございました」と、男性が来店したことを報告。「当店はブランド定義として明示の通り、“胸が大きな『女性』のためのアパレルブランド”です。男性のご試着、本社関係者を除くお一人での入店はご遠慮いただいております」と主張した。
「実際にパートナーの方へのプレゼントとしてご購入いただいた素敵な方もいらっしゃいましたが、一方でスタッフにバストサイズ等を聞くなど迷惑行為をなさる方が過去におりましたため、本社方針とさせていただいております。もしご来店された場合は、出店店舗様へ警備員等の立ち会いにご協力をお願いしております」と、企業としての対応を呼びかけ。女性へのプレゼントの相談については、公式サイトで受け付けていると説明した。
女性アパレルブランドの男性対応を巡っては、今年8月に大手ブランドのワコールがLGBTQ（性的少数者）などの性的マイノリティを巡る性のあり方や障害の有無に関わらず、すべての客が安心して利用できる売り場づくりを目指すための従業員向けの接客指針を公開し、「女性客の安全が脅かされるのでは」として話題に。ワコールはその後、試着室利用は従来通り女性に限定していると主張していたが、同社も「お客様とスタッフの安全と安心を第一に、overEは今後もリアルな体験のご提供に努めて参ります」と呼びかけた。
同社によると、来店した男性は試着はしておらず、早々に退店したという。この対応には「素晴らしいです」「下着メーカー見習ってほしい。今顧客を増やす方法は有名モデルの起用でもセールでも新商品開発でもなくはっきり女性のための商品だと断言すること」「働く女性もお客さんも両方守ってくれるお店だとわかって好感度上がりました」「こう言った企業様だと本当に安心して購入できます」「明言してくれて安心」と、さまざまなコメントが寄せられた。