大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・30)の出場歌手が19日、発表された。ブレーク中の男性アーティスト・こっちのけんと(28)が初出場。俳優の菅田将暉(31)の実弟で、2019年に初出場した兄に続き、憧れの夢舞台に立つ。
会見に出席したこっちのけんとは「僕自身もこっちのけんチームの皆さんも今年1年間、本当にバタバタさせていただいた。自分へのご褒美というかよりかはチームのご褒美になれるように、このような晴れ舞台で素敵なステージを演奏できば」と意気込み。「本当にありがとうございます」と感謝した。
5月に配信した曲「はいよろこんで」がTikTokなどでヒット。サブスクリプション(定額聴き放題)の総再生回数は1億3000万回超え、曲が使われた動画などを含めたSNSでの総再生回数は140億回を突破。「はいよろこんで」は新語・流行語大賞にもノミネートされた。
耳なじみの良いフレーズとダンスが流行の要因だ。♪ギリギリダンス…という歌詞に合わせて手足を払うように広げる踊るダンスが話題に。番組でJO1、香取慎吾(47)、小林幸子(70)ら多くの歌手とコラボし、老若男女が踊れる曲として定着した。
NHKでは、9月に「Venue101」、今月5日には「わが心の大阪メロディー」に弟の俳優菅生新樹(25)と出演。局側も活躍を注目していた。
紅白は例年、(1)その年の活躍(2)世論の支持(3)番組の企画・演出に合うか――の3点を軸に出場者を選定している。
司会は昨年に続きお笑いタレントの有吉弘行、女優の橋本環奈、また朝の連続テレビ小説「虎に翼」の主人公・佐田寅子を演じた伊藤沙莉と、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが務める。
◇こっちのけんと 本名・菅生健人(すごう・けんと)。1996年(平8)6月13日生まれ、大阪府出身の28歳。22年に自身初の楽曲となる「Tiny」を配信リリース。同年の「死ぬな!」がサブスクリプションで総再生回数約1400万回を突破するヒット。私生活では今年2月、かねて交際していた女性と結婚したことを発表した。