大リーグ機構(MLB)は18日(日本時間19日)、今季の最優秀新人を発表。ア・リーグからはヤンキースのルイス・ヒル投手(26)、ナ・リーグからはパイレーツのポール・スキーンズ投手(22)が選ばれた。
大リーグ公式サイトはナ・リーグの新人王について、パドレスのジャクソン・メリル外野手(21)、ブルワーズのジャクソン・チョウリオ外野手(20)と史上最激戦の三つどもえの争いだったと高評価。そのうえで、今季のア・リーグも含めた新人たちの中で、誰が今後メジャーで最も成功したキャリアを築くかの“将来性No.1新人”をランク付けしている。
トップに選出したのは新人王投票ではナ・リーグ3位だったチョウリオ。20歳で「20本塁打&20盗塁」を達成した3人目の選手となっただけでなく、オールスター後は打率.310、出塁率.363、長打率.552と成績を伸ばした。シーズン通算ではWAR(Baseball Reference基準)3.8を達成。同様の数字を20歳以下で記録したのは、ウィリー・メイズ、フランク・ロビンソン、テッド・ウィリアムズなど。キャリアをまっとうした選手7人は全員殿堂入りしている。
2位にはメリルを選出。メリルも後半戦で成績を大きく伸ばし、打率.314、出塁率.349、長打率.596をマーク。wRC+では159を記録し、メジャー全体で8位だった。11勝3敗、防御率1・96を記録し、新人王を獲得したスキーンズは3位。ア・リーグ新人王のルイス・ヒル投手(26)は34位だった。
このランキングは2015年から発表されているが、より高い将来性を持つことが問われるために、年齢では若い方が有利になる。投手と野手を比較しても、キャリアのピーク時がより長いとされる野手の方が上になる傾向がある。
18年はロナルド・アクーニャ(当時20)、フアン・ソト(当時19)、大谷翔平(当時23)と豪華なメンバーがそろったが、ランキングはアクーニャ、ソト、大谷の順だった。17年はアーロン・ジャッジが新人王を獲得したが、すでに25歳になっており、5位と低評価だった。
23年は1位はガナー・ヘンダーソン(当時22)、22年はフリオ・ロドリゲス(当時21)だった。ちなみに今回のランキングで、ドジャースの山本由伸投手(26)は10位、カブスの今永昇太投手(31)は33位となっている。このランキングで投手が1位になったことは一度もない。投手で最高位は23年のマーリンズのユーリーペレス(当時20歳)で3位、今回のスキーンズと同じだった。