広島は19日、今季現役を引退した野村祐輔氏(35)がコーチに就任すると発表した。
ポストについては3軍投手コーチ兼アナリストになる予定。広島市南区の球団事務所で会見した同氏は「来季からもユニホームが着られるということで、身が引き締まる思い。自分の今までの経験を伝えたい」と決意を新たにした。
野村氏は11年にドラフト1位で広島に入団。1年目から先発ローテーションの一角を担い、9勝11敗、防御率1・98で新人王を獲得。16年には16勝を挙げ、最多勝と最高勝率のタイトルに輝き、チームのリーグ優勝に貢献した。広島一筋13年の現役生活では、211試合の登板すべて先発だった。
新たなスタートを切る野村氏は「いい時も悪い時も選手に歩み寄っていけるコーチが理想。選手はいろいろな思いがあると思う。その思いをより良く、いいものに変えられたら」と意気込んだ。
来季は育成、リハリビリ部門の3軍のコーチとともに、データ分析を行うアナリストとしてもチームにひと役買っていく。