がんで闘病中の経済アナリストの森永卓郎氏(67)が19日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)にリモート出演。ネットの影響力について語った。
番組では兵庫県議会から不信任決議を受け失職し、出直し選挙で再選を果たした斎藤元彦氏の話題を取り上げた。SNSの影響が大きかったという話から森永氏は「私が一番注目してるのは、テレビとか大手新聞とかの論説っていうのに国民が大きな疑問を持つようになったいうことなんだと思います」とコメントした。
「大手メディアが報じてきたことと、このSNSで流れたことのどっちが正しいのかっていうのは、これから徐々に明らかになっていくと思うんですけれども」とし、「潮目が変わったなって思うのは、『あなたとハッピー!』でも(国民民主党の)玉木代表の不倫スキャンダルが出て来た時に、私がすぐに“財務省のやり方はきったねえな、こうやってつぶしに行くんだ”っていう話をして、今までだったら“モリタクのまたいつもの陰謀論だ”って言って斬り捨てられたんですよ。だけどその後のネットの議論の広がりっていうのを見ると、主流にはなってないですけど、たぶん3、4割の人がモリタクの言ってることは正しいってガラッと変わったんです」と強調した。
「今までだったらね、玉木代表のスキャンダルが出た瞬間にね、この103万円の壁引き上げっていう減税案はつぶされたんです。雲散霧消したんですけど、きょうも協議が続くっていうことで、生き残っている。これだけでもこの20年間増税、増負担、社会保障カットっていうのを続けてきた財務省の戦略って大きな見直しをせざるを得なくなってるので、その意味でもネットの力っていうのは凄く強くなったと思いますね」と語った。