大みそかの「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・30)の出場歌手が19日、発表された。旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの名前はなかった。
ジャニーズ事務所創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、NHKは昨年9月に新規起用を停止。昨年の紅白は44年ぶりに旧ジャニーズ勢がいない紅白となっていた。NHKは今年10月、同社所属タレントの番組への新規起用を解禁させていたが今年もゼロ。
昨年の紅白は平均世帯視聴率が第2部(後9・00~11・45)で31・9%、第1部(後7・20~8・55)で29・0%。21年の34・3%を2・4ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低を更新。2部の40%の大台割れは3年連続9度目となった。第1部、第2部とも過去ワーストとなった。
制作統括の大塚信広チーフプロデューサー(CP)は報道陣の取材に、STARTO社所属タレントの名前がなかったことについて言及。「交渉はしたが、過程についてはお答えできない。個人的に交渉したけれど、参加できないのは残念に思っている」と交渉はしたものの、出演には至らなかったことを明かした。理由については「話し合いのもとで決定しました。詳細は答えられない」とした。今後、追加出場可能性について聞かれると「ない」と断言。今後交渉も「ない」とした。
昨年、史上最低の視聴率となったことに旧ジャニーズ勢がいなかったことの影響を質問されると「僕たちとしては、もちろん多くの皆さんに見ていただきたいという思いで作っています。なので、そこで旧ジャニーズさんが…というところよりも、毎年毎年の発表がベストだと思っている」とし、昨年については「演出、歌を、本当に自信を持って届けられたので、そこで数字が下がったっていうのはもちろん結果としては残念でした。それに対して (旧ジャニーズ勢がゼロだったことは)全然考えてなかった」と話した。
今年のテーマは「あなたへの歌」。さまざまな年代や性別の視聴者に届くアーティストを選定。ロックバンド「THE ALFEE」が1983年以来、41年ぶり2回目の出場となった。83年には「メリーアン」を歌唱していた。GLAYも1999年以来25年ぶり4回目。ほかにイルカが92年以来、32年ぶり2回目の出場。高橋真梨子も7年ぶりと復活組が目立った。
司会は昨年に続きお笑いタレントの有吉弘行、女優の橋本環奈、また朝の連続テレビ小説「虎に翼」の主人公・佐田寅子を演じた伊藤沙莉と、同局の鈴木奈穂子アナウンサーが務める。
◆紅組(五十音順)()は出演回数
aiko(15)
あいみょん(6)
ILLIT(初)
石川さゆり(47)
イルカ(2)
HY(3)
坂本冬美(36)
櫻坂46(4)
椎名林檎(9)
Superfly(8)
高橋真梨子(6)
tuki.(初)
天童よしみ(29)
TWICE(5)
乃木坂46(10)
ME:I(初)
MISIA(9)
水森かおり(22)
緑黄色社会(3)
LE SSERAFIM(3)
◆白組
Omoinotake(初)
Creepy Nuts(初)
GLAY(4)
郷ひろみ(37)
こっちのけんと(初)
THE ALFEE(2)
JO1(3)
純烈(7)
Da-iCE(初)
TOMORROW X TOGETHER(初)
Number_i(初)
新浜レオン(初)
Vaundy(2)
BE:FIRST(3)
福山雅治(17)
藤井 風(3)
星野 源(10)
Mrs. GREEN APPLE(2)
南こうせつ(6)
三山ひろし(10)
山内惠介(10)