日本ハム・山崎福也投手(32)が来季からミズノ社と「ブランドアンバサダー契約」を結ぶことが19日、分かった。オリックスからFA移籍で加入した今季は2年連続2桁10勝をマークし、自身初の規定投球回もクリア。名実ともに球団の顔となり、実績を残した一流選手だけが契約を結べる「アンバサダー」となった。チームでは今季開幕マスクをかぶった田宮裕涼捕手(24)も新規契約する方向となっている。
実績を残した選手だけが契約を結べるミズノ社の「ブランドアンバサダー」。日本ハムでは宮西、伊藤、大リーガーではカージナルスのヌートバーやカブスの今永らが名を連ねる。プロ10年目の今季を終えた山崎も、一流選手の仲間入りを果たしたことになり、素直な感想を口にした。
「うれしい気持ちもありますし、感謝の気持ちもあるので、もっともっと頑張りたいなと思います」
オリックスからFAで加入した今季、先発陣の柱として2年連続2桁10勝をマーク。自身初の規定投球回もクリアするなど、名実ともにチームの顔となった。「グラブの使いやすさはもちろん、特にスパイクが自分の足に合っているなと感じている」と、愛着あるメーカーからの最大限の評価に感謝した。
アンバサダーはグラブやバット、スパイクの全面的なサポートを受けるだけでなく、同時に用具開発の助言も任される。今後は「山崎モデル」も販売されることになり、左腕は「そこは本当に使ってもらえればうれしい。もっともっと使ってもらえるように」とプロを目指す子供たちの目標として、より一層の活躍も誓った。
今オフは関東を中心に自主トレを実施する予定。今季は本塁打が出やすいエスコンフィールドが本拠地になったこともあり、17被本塁打は自己ワーストとなった。「キャッチャーの意図通りいかに投げられるかが大事。どこにロスがあるのか投げ方をもう一度、見直しながら自分で研究してやっていきたい」と進化を図る。
アンバサダーに就任すると、グラブなどに刺しゅうされるオリジナルのロゴも制作される。山崎は中学3年時に脳腫瘍の手術を受け、「命を救ってもらった場所」という北海道のマークを入れた。「今年以上の成績を残せるように僕自身は頑張るだけですね」と言う。頼もしいパートナーが加わる来季、あと一歩で逃した日本一への先導役となる。
○…今季飛躍をとげた田宮も、ミズノ社の「ブランドアンバサダー契約」を結ぶ方向となった。高卒6年目の今季は自身初の開幕マスクを被り、109試合に出場して打率・277、3本塁打、30打点。今夏の球宴ではファン投票で初選出も果たした。オフには長年不安を抱えていた右肘のクリーニング手術も無事に終え「1年間戦える体づくりをしたい」と語っていたように、同社のサポートを力に変える。