ソフトバンクの小久保裕紀監督(53)が19日、来春キャンプで「S組」を導入する方針を明かした。「Sの選手は初日から来なくてもいい。(合流は)第4クールからです」。野手は柳田、山川、近藤、中村晃、今宮。投手は有原、松本裕、オスナ、モイネロ、ヘルナンデス。各5人がS組となり、キャンプ序盤の調整を一任されることになった。
それぞれの選手が実績十分。現状では初日から宮崎で調整することを選択している選手が多いが、自らのペースで開幕にベストの状態で合わせてくれるという信頼の証でもある。近藤や松本裕といったリハビリ明けとなる選手もおり、焦らせずにチームに合流させることにもつながる。
また、主力中心のA組(1軍)に多くの若手を入れて競争をさせるというメリットもある。“激戦区”となる先発ローテーションに関しても、指揮官は7枠を想定する上で「当確が(有原、モイネロ、スチュワートの)3人。残りを6、7人で争ってもらいたい」と話す。
もちろん、他のポジションもチーム内での激しい競争がさらなる戦力アップにつながっていく。小久保ホークスが“特待キャンプ”からリーグ連覇、日本一奪回を目指す。(木下 大一)