◇W杯北中米大会アジア最終予選C組第6戦 日本3ー1中国(2024年11月19日 中国・アモイ白鷺体育場)
突破口を開いたのはMF久保の左足だった。前半39分の左CK。正確無比なキックを供給し、小川の先制ヘッドをアシスト。CKは自ら放った強烈なミドルシュートから獲得したものだった。「(ミドルは)良いコースだったけど、キーパーのナイスセーブ。その後のセットプレーは練習通り」と息をついた。
目に見える結果を求めていた。代表合流直前の10日バルセロナ戦はマン・オブ・ザ・マッチに選出されたが、心が満たされることはない。「あれだけのプレーで得点もアシストもつかないのは、バルサ戦でももったいないなと」。インドネシア戦は最終予選で初の出番なし。この日は攻撃的3バックの導入以降、MF伊東と初の同時先発。右サイドでコンビを組み、後半の3点目は右でのパス交換から崩した。横幅が狭まったピッチに「とにかく狭かった。相手もスライドを意識していた。並大抵の欧州クラブよりも速いイメージだった」と手を焼いたが、切れ味鋭いドリブルで沸かせるなど別格の働きだった。