プロボクシング元統一世界ヘビー級王者マイク・タイソン(58=米国)とユーチューバー兼ボクサーのジェイク・ポール(27=同)が対戦した興行の総収益が、1810万ドル(約27億9880万円)だったことが分かった。ポールが共同設立者のプロモーション会社「Most Valuable Promotions」が19日、発表した。
興行は15日、米テキサス州アーリントンにあるNFLカウボーイズの本拠AT&Tスタジアムに7万2300人の観衆を集めて開催された。2分8回戦で行われた試合はタイソンが途中から手を出せなくなり、ポールが3-0で判定勝利を収めた。58歳でリングに上がったタイソンを称える声があった一方、「見ていられなかった」「年齢は残酷だ」など否定的な意見が多く上がった。
同スタジアムでは21年5月にサウル・“カネロ”・アルバレス(メキシコ)がビリージョー・サンダース(英国)に8回TKO勝ちした世界スーパーミドル級3団体王座統一戦が7万3000人を集め、テキサス州で開催された格闘技イベント史上最高収益の900万ドルを記録したが、今回はそれを上回ったという。
米スポーツベッティングサービスのBetMGMによると、ボクシングおよび総合格闘技で最も多く賭けられた試合となり、3倍の掛け金と4倍の賞金が集まったという。初めてスポーツイベントを生配信した動画配信サービスNetflixは、視聴者数が最高6500万人に達したと発表した。