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アメフト東北大 「ホーム」ユアスタで立命大と24日決戦 タイプ違うW司令塔が波乱へ腕ぶす

スポニチアネックス 2024年11月20日 9時29分

 全日本アメリカンフットボール選手権大会は23、24日、準々決勝の4試合を行う。東北大(東北)が関西1位の立命大をユアテックスタジアム仙台に迎える一戦は24日正午キックオフ。東北の雄が「ホーム」で大一番に臨む。

 人生が変わる1プレーが存在する。1年前の全日本大学選手権準決勝。1年生だった東北大QB水野壯哉は、法大戦で一度だけフィールドに立った。「QBサックされて…。LBの速さとか、今まで経験したことがなかった」。敗戦の中で体感した全国との距離。取り組む姿勢に変化が生まれるのに、十分すぎるインパクトがあった。

 小学校から東京学芸大付高を卒業するまで、野球部で捕手一筋。大学でも白球を追うはずだったのに、軽い気持ちで参加したアメフト部の新入生歓迎イベントで、遠投1位を記録し「外堀」を埋められた。視野が広く、試合を作れるタイプのパッサー。競技2年目とは思えない落ち着きで、オフェンスをリードしていく。

 水野が安定感を武器にするなら、同じ2年生の坂西亜玲は意外性のあるプレーが持ち味。1メートル88、95キロとQBでは規格外のサイズ。全国切符を決めた東北学院大戦(4日)でも、少ない出番の中で25ヤードのTDパスをヒットさせた。「QBは全体を見られるので好き。アメフト全部をやっているような感じがいい」。坂西も同じく国分寺高野球部出身。こちらは投手として、MAX144キロを投げ込む豪腕だった。

 タイプが違う2人の司令塔が挑む相手は関西1位の立命大。坂西が「どんなDFかフィルムをしっかり見て、得点できれば」と力をこめれば、水野は「こんな機会ないので、(立命大に)いろいろ教えてもらいたいな」と臨むスタンスが正反対なのも面白い。

 「第3の勢力」からの脱却へ。地元ファンの前で、東北大にしかできない戦いを見せる。 (堀田 和昭)

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